『脚立でGo!海外編 アメリカ西海岸の巻』
ご隠居デンジャラスツアー・・・もう何回目か解らん

西海岸の10
次の博物館は悩んだ挙句、ヤンクス航空博物館に行く事にした。

前に書いたが、場所はサンベルナルディノ・カウンティ。

プレーン・オブ・フェイムの敷地の隣である。

パームスプリングは高地に有るので、サンベルナルディノ・カウンティへは下って行く事になる。

途中結構な下り坂も有ったがスムーズに進んで・・・と思ったらサンベルナルディノ近辺で渋滞。

どうもロサンゼルス近郊は朝夕渋滞になり易いみたい。

カリフォルニアにはハイウェイの区間によってはカープールレーンと言うガラガラの車線が有るのだが、

この車線を走って良いのは2人以上乗ってる車のみで、1人乗りの車で走ると違反金を取られるらしい。

ただ、道路の真ん中側の車線を走っていると車線変更する間も無く(もしく横車線が空いてない等)、

突如カープールレーンに変わってしまって少しの間走らざるを得ず、慌てる事も有る。

結局、約1時間半でヤンクス航空博物館に到着。(スムーズに行けば1時間以内に着くと思う)

この博物館は閉館時間が少し早いので閉館までそんなに時間が無い。

さっさと入場料を払い撮影を開始した。

ここもまたホールが左右に別れているので、まず右側から入る事にした。
(左側はジェット機が見えたので後にした)

入ってスグ右手には桜花が展示されてた。
 
ジ:桜花って割とどこにでも有るよね。

ご:大戦末期に特攻する為に量産してたからな。

  以前も書いたがデイトンの空軍博物館のは桜花練習機型。

  スミソニアン別館に展示されている桜花は22型。

  この博物館ぶ展示されてるのは桜花11型。


  22型とは機体側面後部の形状が違う。


その横手にはF6FヘルキャットとFM−2ワイルドキャットが展示されてた。

しかも、ここの機体は左翼は折り畳みで右翼は伸ばしている状態で展示されていた。

なので、左右で違う形態が見れる・・・非常に有り難い展示方法で有る。
 
ジ:ってか、両翼を折り畳み状態で展示されたら見る方は面白く無いよな。

で、その隣にはSBDドーントレス。

パームスプリング航空博物館で紹介したからパスする。

更にお隣はP−51マスタング。

ジ:P−51ってさっきの桜花以上にどこでも展示されてる機体だな。

ご:確かにどこにでも展示されてる。

  けど、展示されてる大半は涙滴風防を採用したD型のみで

  ファストバック式風防のA〜C型とか攻撃機型のA−36はあんまり展示されて無い。

  ここの博物館のP−51は後者のA型である。

 
  珍しくない方のP−51Dも展示してるんだけどな。

で、少し端折ってP−47Mサンダーボルト。

ジ:P−47も大半の博物館に展示されてるな。

  けど、一々取り上げるって事はP−51同様に珍しいのか?


ご:当たり。

  米軍機のしかも傑作機はアメリカの有り余る国力を背景に矢鱈と大量生産を行うのが常なのだが、

  P−47M型は生産時期が遅く130機の生産に終わった。

  少数しか生産されなかった為にここにしか展示されてない。


ジ:じゃあ無茶苦茶珍しいな。

  それじゃ、かなりの枚数撮影したんじゃない?


ご:説明した通り、非常に珍しい形式なんだ。

  が、残念な事に展示位置が悪くて撮影が難しい。

  他の機体に被らずに全体像を撮影するのは無理だった。

 
ジ:珍しい機体だけにガッカリだな。

更にはP−63AキングコブラとP−39Nエアラコブラが並んで展示されてた。

並んで展示しているが二機を並べて撮影するには狭かったので一機ずつ撮影。
 
P−39N

P−63A
ジ:なんだかP−39とP−63が珍しく思えなくなってきたな。

ご:確かにこの旅行では結構見たな。

  ちなみにP−39はそこそこ残ってるんだけど、英米では活躍してないから扱いが雑だったりする。

  アメリカ陸軍で開戦時に使用したが、エンジンは高度が上がると急激に馬力が落ちるわ、

  機関砲が37mmと口径がデカいから敵に当たればまず撃墜なんだが、

  
発射速度が遅い&弾道特性が悪い&弾数少ないのでまず当たらない。

ジ:なんか企画倒れになってるな。


ご:それでも性能が劣る(であろう)日本軍機相手なら十分使えると思ってフィリピンに配備された。

  が、
実際は日本軍機の方が格闘戦性能が上だった為、徹底的にボコられた。

  本土空襲を受け「一機でも多く戦闘機が欲しい」と言ったイギリスですら「こんなの要らねぇ」と評価して、

  
援助を要求したソ連にこれ幸いとばかりに援助物資として押し付ける始末。

ジ:うわぁ〜・・・で、そんな機体を貰ったソ連はどうしたの?

ご:高高度性能が悪いって事は高高度で使わなければ良い・・・と思ったのか、対地襲撃機として使った。

  戦闘機としては運動性能が悪くても、対地襲撃機としては充分以上の運動性能だし、

  戦闘機相手に機関砲が当て難いけど、戦闘機より遥かに遅い地上部隊相手になら当てれる。

  それどころか戦車は前面&側面装甲は厚いが、天面の装甲は薄い。

  更には敵戦闘機に襲われても元が一応戦闘機だから対応可能だし逃げ足も速い。

  って訳で、本国&イギリスでは不評だったのにソ連では大好評。

  それどころか「もっと送れ!」と言い出したので、後継のP−63共々ソ連に追加援助された。


ジ:なんか以外な結果だな。

P−39の隣はP−51Dが置かれてたが珍しくないのでパス。

P−51Dと前述のP−51Aの間に置かれてたのがこれ(↓)
 
ジ:P−38だよな?

ご:いや、一見P−38に見えるが、P−38の派生型であるF5G写真偵察機。

  元々P−38は高高度性能が良いし速度も速いし搭載量に余裕が有るから偵察機にはピッタリ。

  P−38は旋回性能が悪いけど、偵察機は格闘戦をする必要が無いから影響が無い。

  精々、偵察機にしては単座だってぐらいしか欠点が見当たらんな。

  けど、次に採用されたF6もP−51を改良した機体だから単座なのは同じ。

更にP−40と複葉機数機有ったけど飛ばす。

複葉機は時間が無かったので撮影自体パスして、エントランス挟んで逆のホールへ移動。

このホールにはレストア途中らしいジェット機が置かれていた。

閉館間際だったので、大慌てで撮影して閉館時間に建物を出た。

この博物館にはもう1棟レストア用のハンガーが在るのだが、見れなかった。
(F6Fヘルキャットらしき機体をレストアしていたのは見れたが)

プレーン・オブ・フェイムが有名で、この博物館が影に隠れている様な感じだが、

機体数は少なくても綺麗にレストアされてる上にプレーンズ・オブ・フェイムほど詰め込み過ぎては居らず、

大抵の機体はこの博物館の方が撮影がし易い。

雷電や秋水の様なレア機体が少ないので評価が低いのかもしれんが、ご隠居はこっちの方が好みである。

もう少しゆっくり見ていたかったが時間切れなので博物館を後にした。

『脚立でGo!海外編 アメリカ西海岸の巻』第九話

『脚立でGo!海外編 アメリカ西海岸の巻』第十一話

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