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『脚立でGo!海外編 アメリカ南部旅行の巻』
ご隠居デンジャラスツアー・・・もう何回目か解らん
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東海岸→南部の14 |
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ブードゥー教博物館から5分ぐらい歩いたら幽霊屋敷に到着。
ジ:外見はごく普通の建物だな。
ご:うん、外から見ても面白くも無い。
日本の幽霊屋敷だったらボロボロでいかにも出そうな雰囲気の廃墟だったりするが、
この通り外見はごく普通の建物・・・売出し中とか貼られてても違和感が無い。
せいぜい幽霊屋敷と判るのは独自の看板がぶら下がってるぐらい。
ジ:死神の絵が描かれてるな。
ご:この看板以外は特に変わった所は無い。
夜暗くなってからなら別の感想になるのかも知れんが。
ジ:中入れんの?
ご:いいや、入れん。
ジ:幽霊屋敷って事だけどホントにお化けが出るの?
ご:知らん・・・ご隠居霊感無いし。
ジ:ってか、そもそも祟られたり呪われたりしないの?
ご:観光ガイドに書いてるレベルだから大丈夫だろ。
ってか、呪われた祟られたってレベルの心霊スポットなら絶対来ないわ。
そもそもご隠居心霊スポットに行く趣味なんて無いし。
ジ:え、変な所が好きな割にそういうトコに行かないの?
ご:行こうって誘われた事なら有る。
けど断って行かんかった。
ジ:怖いから?
ご:いや、行って幽霊云々が嘘なら行く意味が無いし、
逆に本当で祟られたり呪われたりするなら単なるヤブヘビ。
なら、わざわざ自分の時間と金を割いて首突っ込む必要性は無いだろ。
更に言えば廃墟とか陰湿な所を撮影する趣味も無い。
戦車とか軍用機の残骸なら興味有るけど、それもレストア済みの綺麗な方が好きだし。
ジ:なんか屁理屈捏ねるな。
って事で、建物を見て撮影しただけでサッサと撤収。
バーボンストリートを写真撮ったり、お土産物屋やら仮面屋を覘きつつ歩いた。
ジ:ちょっと待て!
今サラッと変な事言わなかったか?
ご:バーボンストリートを写真撮ったり、お土産物屋やら仮面屋を覘きつつ歩いたって言ったぞ?
ジ:いや、サラッと言ってるけど仮面屋って何よ?
ご:こんな(↓)の売ってる店。
ジ:・・・確かに仮面だけど、これ何の仮面よ?
ニューオリンズの人って仮面舞踏会に憧れてるのか?
それともSM的な何かか?
ご:ニューオリンズ所在の人に性的倒錯してる人が多い訳ではない・・・多分。
これはマルティグラってお祭りの時に被るお面だ。
なお、高いのになると更にゴツくなったり、派手になったり、凝ってたり。
店屋の中は撮影禁止だから撮ってないけど。
ジ:派手になったりって事はこれで地味な方なのか?
ご:まぁ地味かどうかは兎も角、かなりチャチな方。
ジ:・・・
で、店内撮影禁止なのになんで仮面3枚写った画像が有るんだ?
ご:そらぁ買ったからに決まってるだろ。
ジ:こんなの何に使うんだよ?
ご:土産物にした。
ジ:土産物って・・・イヤゲモノの間違いだろ。
ご:失敬な・・・会社のNさんは無茶苦茶喜んでくれたぞ?
仕事帰りに家に被って帰ったら家族にオオウケしたって大喜びだ。
ジ:なんちゅう使い方するんだよorz
仮面を買ってからは通りを南に歩いてミシシッピー川の土手へ。
と書くと大分と歩いた様に見えるが、ジャクソン広場からは100m程度しかない。
川幅は広いのだが水は濁っている。
・・・茂みが多いところならワニが居るみたいだが、流石にこの辺では見当たらない。
まぁ街中をワニにうろつかれたら堪ったものではないが。
そんなこんなでウロウロしてたら夕方になり暗くなってきた。
また元来た道を戻って夕方のバーボンストリートを撮影。
その後カジノに寄る・・・が速攻で50ドルスッたのでヤメ。
時間も遅くなったし特にやる事も無いので、レンタカー返却する為に空港へと向かう。
途中、フライドチキン屋を見つけたので寄って購入。
昼飯を飛ばして晩飯とする事にした・・・で、食べ始めたが量が物凄く多い。
食っても食ってもなかなか減らねぇ。
かと言って、食える食い物を捨てるのは勿体無いので、根性で完食。
食後は空港近くのハーツ営業所へ行きレンタカーを返却。
ジ:そう言えばナンバープレート曲がってたよな?
ご:一応申告したけど特にお咎め無し・・・保険掛けてるしな。
営業所前に停まってたシャトルバスに乗り込んで空港へ。
空港内に入ると・・・サックスを吹くオッサンの像が置いてた。
多分、ルイ・アームストロングの像なんだろう。
ジ:ルイ・アームストロングって誰だよ?
月に行った人か?
ご:それアームストロング船長。
黒人のジャズ奏者のサッチモの事だ。
ニューオリンズ国際空港はこの人の名前を付けてルイ・アームストロング国際空港と呼ばれる。
ジ:しかし、アメリカ人って人名を空港に付けるのが好きだな。
ご:日本では付けれんな・・・と言うかそもそも様にならない。
岩手に小沢空港が在ったり、北海道に鳩山空港が在ったり、新潟に田中空港が在ったり・・・
ジ:田中って角栄か?
ご:地元は角栄のツモリでも自己顕示欲の塊の真紀子がデシャバリそうだなと。
ジ:その名前だけでゲンナリだわ。
で、遅い時間に空港に着たけどこれからどうするの?
バスか何かでホテルに行くのか?
ご:いや、24時間空港だから空港のベンチでぼ〜っとする予定。
ジ:え?
ご:帰国便はシカゴ乗り継ぎなんだけど、シカゴ行きの出発時間は午前6時。
で、手続き考えたら遅くとも午前5時ぐらいに空港に来る必要が有るけど、
午前5時に空港にって事は午前4時〜4時半には宿をチェックアウトしなきゃならん。
数時間しか泊まれないのに1泊の宿泊料金を払うのもなぁ。
しかも、睡眠時間も大して無いから下手すれば寝過ごしそうだし。
ジ:24時間空港でも深夜に人は居るのか?
前のロサンゼルス国際空港の時は皆無だっただろ?
ご:この時点で午後9時過ぎだったが、店は閉まってるし、人もほとんど居らん。
掃除の人はそれなりに居てたけど。
24時間空港とは言え深夜には発着が無いからな。
ジ:発着が無けりゃ客も当然居ないか。
ご:だから、逆にスリとか引っ手繰りとかの犯罪者も居る確率が低いだろと。
人が居らん所に来る位なら、人が居る所に行くか寝てるだろうし。
ジ:けど、逆に犯罪者が居てたら助けは皆無だな。
ご:まぁ監視カメラは有るだろうし、表に居ないだけで警備員は居てるだろ。
ジ:なんか思い切りが良いと言うかなんと言うか。
って訳で空港内のベンチに座って夜を過ごした。
午前4時になりカウンターの前に乗客が列を作り始めた為、列の後ろに並んだ。
・・・が、肝心のユナイテッドエアラインの受付が来ない。
他の航空会社は客が並んでない所も全て受付が出勤してきたが、ユナイテッドだけ来ない。
ユナイテッドの便の出発が一番遅いってのなら解るが、逆に一番初っ端の便。
大分と経ってユナイテッドの社員が来た・・・と思ったら、後ろの休憩室に入って出て来ん。
結局、4時45分になって漸く受付開始。
脚立とデカい方のバッグを預けて、身軽になって手荷物検査→ゲートへ。
機内では何事も無く無事にシカゴに時間通り到着。
出発地のニューオリンズは朝晩は寒かったが日中は暖かかった。
が、到着したシカゴは一転して一面の銀世界。
しかも猛吹雪でターミナル周辺をデカいブルドーザーが除雪の為に右往左往してた。
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ここで成田行き国際線に乗り継ぐのだが、肝心の飛行機が飛ぶのかどうか不安を感じる状態。
ただ、猛吹雪の中でも乗って来た飛行機をはじめ飛行機が発着していたから大丈夫だろうとは思ったが。
到着後、乗継まで少し時間が有ったので免税店を探して空港内をうろつく。
シカゴはアメリカ各地へのハブ空港となっているので、ターミナルは結構広い。
が、免税店はバッグや酒の様な高額な免税品店がメインでお手頃な値段の土産物は少ない。
広いターミナルをウロウロして疲れたが結局めぼしい物は無し。
とりあえず朝飯食べてない上にうろついて腹が減ったのでマクドで朝食とす。
食後はゲートにて待機・・・吹雪の影響で乗り継ぎ便への搭乗は15分遅れ。
乗り継ぎ便はANAの機体だったが、どうやら吹雪でこちらへの着陸が遅れて、
整備や燃料補給や荷物の積み込み等へ影響が出たらしい。
ジ:まぁ飛行機で15分程度の遅れはザラだし。
ご:と、思ってたら離陸したのは予定時間の1時間後だった。
けど、いつぞやの自力で成田に行けに比べりゃ・・・
ジ:あれは悲惨だったな。
離陸後は個人用ディスプレイで映画を鑑賞する事にした。
ジ:何の映画?
ご:ガンダム1(劇場版 ガンダム)
ジ:なんでその選択なんだよ。
ご:そらガンダム放映してたら男なら見るだろ。
いっそ放映するなら1・2・3と連続して放映して欲しかったが。
ジ:他の選択肢は無いのかよ。
ご:しかし、昔は気付かなかったがエンディング唄ってるのたかじんだったんだな。
ジ:当人は無かった事にしたいみたいだがな。
ご:なお、ご隠居が真剣にガンダム見てる最中、隣の席のねぇちゃんは偶にエロっぽい声を出してた。
なんともケシカラン話である。
いっそ脱いでたらガンダムそっちのけになったんだろうが、残念ながら脱衣は無し。
その程度ではガンダムから興味を逸らす事は不可である・・・真にケシカラン。
ジ:ご隠居の発想のがケシカランわ。
ガンダム見てたりしてたら機内食(晩飯)の配給が始まった。
メニューはうな丼だったのだが米がベシャベシャで・・・な状態。
味がどうのとか以前である。
ジ:機内食ってアレなレベルの時が多々有るよね。
まぁ、けど一食目が酷かったら二食目は余程の物出ない限り、
前よりマシって思えるんじゃない?
ご:そう思うだろ?・・・ご隠居もポジティブにそう考えた。
が、現実は非情だった。
二食目(朝食)は更に食えた物じゃないシロモノが出てきた。
一口食って「これは無理」「何の罰ゲームだよ」って思った。
ジ:・・・トホホ
ご:結局、まともに食えたのは付け合せのサブレだけだった。
行きは普通(機内食だからこんなもんだろレベル)だったんだが、
帰りは機内食だからって何を出しても良いとでも思ってるのか?ってレベルに下落。
ジ:それひょっとして機内食が日本製かアメリカ製かの所の差じゃないの?
ご:そうかも知れん。
メシで凹まされた上に出発が遅れたから当然と言えば当然ではあるが成田への到着は1時間遅れ。
飛行機から降りて入国審査を通って荷物返還のターンテーブルへ。
・・・いつまで経っても預けたバッグが出てこん。
ジ:荷物全部行方不明になったのか?
ご:全部行方不明になった訳じゃないんだ。
ジ:え?どう言う事?
ご:脚立は出てきた・・・出て来ないのはバッグだけで。
ジ:行方不明のバッグは何処?
ご:ANAの職員捕まえて訊いてみたら、アメリカに連絡するって
で、しばらくしてシカゴで積み忘れたって判明orz
ジ:・・・
ご:で、次の便に載せて日本に着いたら宅急便で送るって。
積み忘れたのがバッグではなく脚立だったら持ち運び楽だったんだがな。
ジ:しかも、脚立って次の撮影まで別に要らんしな。
ご:全く。
よく聞く話ではあるが、実際に遭ったのは初めてだわ。
最後の最後でトラぶったが、持ち運ばなきゃならん荷物が減ったので楽になったとでも思う事にした。
ってか、そうでも考えなきゃやってらんねぇのだが。
成田エクスプレス→新幹線の切符を買い車内へ。
東京で新幹線に乗り継いで、のぞみ車内で爆睡。
こだまに乗り換える為に名古屋で下車し、時間が40分位空いてるので待合で待機。
が、うっかり寝てしまってこだまに乗り損なった。
ジ:馬鹿でぇ〜。
仕方ないから時刻表にて次のこだまを確認。
名古屋止まりバッカリで、次のこだまは丁度1時間後orz
仕方が無いからまた寝る事にした。
約1時間後、今度は寝過ごさずに乗車し無事に帰宅出来た。
ジ:なんか今回の旅行は最初から最後までトラブル続きだったな。
ご:これにて今回の旅行記は完結。
次の旅行記は予定通り『モニュメントバレーの中心であれは良い物だと叫ぶ』
ジ:予告通りだけど、無茶苦茶なタイトルだな。
ご:なお、更にその次は『あの日見た壺の名前を僕達はまだ知らない』の予定。
ジ:・・・
ご:略称は『あの壺』もしくは『あのつぼ』で宜しく。
ただし、色々理由が有ってしばらく更新が遅れ気味になると思われる。 |
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『脚立でGo!海外編 アメリカ西海岸の巻』第十三話
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