ご隠居新大陸徘徊記(仮称)
ご隠居デンジャラスツアー11(多分)

アバディーン編6
 おフランス戦車の隣はイギリスのマーク6軽戦車・・・どうでも良い車輌だからパス。

で、更に隣はマチルダ2!フランス侵攻の際にドイツ軍が苦戦した歩兵戦車である。

フランス侵攻当時のドイツ戦車では撃破が難しく、88mm高射砲を使って撃破したって代物である。

けど、この戦車って榴弾が無いから高射砲とか対戦車砲にほぼ反撃不能なんだよね。
(反撃しようと思ったら機銃射撃か蹂躙するしか方法が無い・・・実質反撃不能)
歩兵支援用の戦車なのに榴弾が無いってのは・・・

そもそもイギリスの戦車開発自体が歩兵支援が任務の歩兵戦車と戦車戦が任務の巡航戦車の二本立てなのだが、

それぞれに対戦車用の砲(2ポンド砲&6ポンド砲)を搭載した通常型と歩兵支援用の砲を搭載したCS型(支援型)が有る。

対戦車用の砲(2ポンド砲&6ポンド砲)には榴弾が無いので、歩兵支援には使用不能。

で、逆に歩兵支援用の砲は弾の速度が遅いから対戦車戦には不向き。

一見合理的に見えるかもしれない・・・けど、実際に使用するときは両方の型を部隊に配備するのだが、

敵が対戦車砲や高射砲の時に支援型が撃破されると反撃不能になると言う欠点が・・・

しかも歩兵戦車の対戦車型って矛盾してない?

敵が戦車で反撃してきたら存在の意味が有るけど、敵が陣地&対戦車砲のみだったら無用の長物。(無いよりはマシだが)

普通の国なら2ポンド砲&6ポンド砲用榴弾を作って解決するんだが、その不合理さがイギリスのイギリスたる所以なのだろう。

ってか、2ポンド砲を使った時点で不便さに気が付かなかったのか?

で、そのマチルダ2なのだが砲と履帯が無いボロボロ状態なのである。
なんだか、ガックリ。

更に隣には3号戦車J型が展示されてるのだが、本来この型は5cm砲を搭載してる車輌である。

しかし、3.7cm程度の砲が取り付けられている・・・まぁ何も付いてないよりはマシか


 お次はソ連のKV−1重戦車。

対ソ戦開始時にドイツ軍が余りの硬さにビックリこいた戦車である。

砲塔には『22』とマークが描かれてた。
ってか、ドイツ戦車って強い印象が有るけど実際に強かったのはティーガー1以降の戦車であって、

それ以前の戦車ってさほど強くないんだよね・・・戦車兵が優秀だから活躍してるけど

元々ドイツ軍は『ドイツより優秀な戦車を作れる訳が無い』とソ連をナメてたから、

戦争になってドイツ戦車では撃破が難しいKV−1やらT−34/76が出てきて大ショック!

大慌てで『対抗できる戦車作れ!』って出来たのが4号戦車長砲身型やティーガー1(ソ連戦前から開発段階では有ったが)、

オマケに5号戦車パンターやら各種自走砲なのである。

ただ、多砲塔戦車マンセー派の嫌がらせで対ソ戦開始時にはKV−1もT−34/76もロクに対戦車砲弾の備蓄が無い上に、

スターリンが有能な将校をシベリア送り(もしく銃殺)にしてたので将兵の錬度が低かったのでドイツ軍も対処が可能だった。

ちなみにKVってのはソ連のクリメント・ヴォロシーロフ元帥のイニシャルなのだが、

発展型が出来た時には解任されてたので名称がスターリン重戦車(アバディーンの5のヤツ)に変更された。

KV−1は硬くて嫌なヤツではあるが連合軍で最も硬くてイヤラシイ戦車はKV−1ではなくチャーチルだと思う。


 KV−1のお隣は話に出たばかりのT−34/76。

しかもこの車輌には砲塔に文字が書かれている。
何書いてるんだか全く判らんので、帰国後にこれもまた青木伸也氏に伺ったところ、

「ЗА РОДИНУ!」(ザ ローディヌ)と書いてあり,意味は「祖国のために!」だそうだ。

なんともまたソ連のスローガンらしい言葉である。

T−34/76の存在はドイツに多大な衝撃を与え、その結果パンターの開発に繋がった。

パンター開発中に前線の将兵の間で『T−34/76を作れ!』って声も出たそうだ。

確かにT−34/76は高速・重防御・攻撃力大と三拍子揃ってるんだけど、

シフトレバーを動かすのに小槌が必要だとか、ハッチを開けると前が見えない(乗り出したら狙撃される)等細かい点では

問題の有る戦車なんだけど、W号長砲身型以前のドイツ戦車ではほぼ勝てないからなぁ。

これで兵の錬度が高かったら、あっと言う間にドイツが負けたんじゃないだろうか?

まぁそんな事があったらソ連の満州侵攻も早くなる訳で、当然その後は日本に攻めて来ただろう。
(ソ連軍が北海道に上陸しなかったのは占守島守備隊が奮戦して時間を稼いだからであって、攻めるツモリが無かった訳じゃない)

ロシア兵の犯罪率は恐ろしい物があるから・・・ドイツが頑張ってくれて良かったよ。


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