零式艦上戦闘機の2

説明 展示されてる博物館
 零式艦上戦闘機は1940年7月21日に試作機のまま中国大陸に実戦配備され、1940年8月19日重慶爆撃に向かう爆撃機の護衛としてデビューした。
だが、この日は反撃が無く翌日以降も中国軍機が逃げるので、実際に敵機を撃墜したのは9月13日となった。
この日も中国軍機が逃げたので、一度引き上げて中国軍機が引き返してきたのを偵察機で確認し、再反転し空戦を行った。
結果は敵27機全機撃墜し零戦は被害無しのパーフェクトゲームであった。

 それまで航続距離がネックになって爆撃機の護衛が付けれずに度々大打撃を受けていたが、
これ以降は長距離の護衛が可能になり中国戦線の制空権は確実に日本の物となった。
なお零式艦戦の初被害は1941年5月20日成都の飛行場を襲撃の際に対空砲火に因って撃墜されたのが最初である。
太平洋戦争までに撃墜された零戦はこの他一機で、これも対空砲火により撃墜されている。

 11型は空母の昇降機(エレベーター)に載せるにはサイズの余裕が少なかった為に少数の生産で翼端を50cmの所で折り畳め、補助翼の効きを良くした21型の生産に変えられた。
(21型の米軍のコードネームはジーク。11型は不明だが恐らくジークと思われる)
21型が開発された事により11型はA6M2aに21型はA6M2bに変更された。

 陸軍も同時期に戦闘機『隼』を開発・生産していたが、全般的に零戦に劣る機体で、武装が7.7mm機関砲×2(後期型でも12.7×2)、航続距離も短く空戦性能も劣り他の性能は零戦と似た様なもので、唯一優れれてたのは250kg爆弾が装備できる事だけだった。
『隼』の航続距離が短い(零戦が長過ぎるのだが)為にフィリピン・シンガポール方面を攻撃する爆撃機の直援が出来ず、零戦が直援に就く事になった。
フィリピン攻撃の際は台湾(台南)との距離が長い事から、本来は小型空母を使用する計画であったが零戦の桁外れな航続距離とパイロットの技量(燃費を良くする訓練が行われてた)に拠り台湾から直接飛行する事となった。
攻撃を受けたアメリカ軍は何処に空母が居るのか索敵したが、当然見つからなかった。

 零戦は開戦当初は各戦線で大活躍をしたが、『米英の偏見が大きかった』事が活躍の原因のひとつに挙げられる。
零戦は開戦の1年以上前に就役して中国戦線にも投入されてるので、中国への駐在武官が本国へ『新型戦闘機(零戦)の報告書』を送っていた。
が、米英では『アジア人に欧米より勝る機体は作れる訳が無い』との人種偏見からこの報告書は無視されていた。(戦闘機を催促しているだけと思われてた)
これが零戦の大活躍に繋がるのだが、零戦に脅威を覚えてからは『積乱雲とゼロは避けて飛んで良い』と言われる様になった。

 ただし、アリューシャン方面攻撃の際に不時着機(パイロット死亡)がほぼ無傷で米軍に捕獲された事や何度か対戦するうちに零戦の弱点(急降下に弱い、高速での旋回性能が弱い)が露呈し以降は一撃離脱戦法で零戦を苦しめた。

 1941年春には栄21型エンジン(1130馬力)が開発され、零戦に搭載する事になった。
同時に翼端の折り畳み部分を切り落として角型にし、A6M3もしくは零式二号艦上戦闘機として採用された。(後に零式艦上戦闘機32型と改名。)
米軍は零戦と別機体と思ったのかコードネームはハンプとなっている。
32型はエンジンの燃費及び翼を短かくした事が原因で、航続距離が大幅に短くなり格闘戦性能の低下した割に速度が多少しか上がっておらず、パイロットに嫌われた上にガダルカナル戦が始まり航続距離の長い機体が求められた事から少数生産で終わっている。
(零戦の全ての生産が32型に変更された訳ではなく、21型の生産は続けられていた)

(以降は『零式艦上戦闘機の3』に書きます)

零式艦上戦闘機21型
全長9.05m 幅12.0m 高さ?m 重量1.745t(全備重量2.421t)
武装20mm機銃×2、7.7mm機銃×2、30kg爆弾もしくは60kg爆弾×2
最大速度 時速533km  航続距離 3100km  生産数 64機

零式艦上戦闘機32型
全長9.06m 幅11.0m 高さ?m 重量1.807t(全備重量2.535t)
武装20mm機銃×2、7.7mm機銃×2、30kg爆弾もしくは60kg爆弾×2
最大速度 時速545km  航続距離 2380km  生産数 343機
零式艦上戦闘機21型
河口湖自動車博物館
(飛行館)
注 期間限定公開です。


零式艦上戦闘機32型
名古屋空港
注 移転した。

零式艦上戦闘機52型
靖国神社

航空自衛隊
浜松基地内広報館
『エアパーク』

スミソニアン
航空宇宙博物館


零式艦上戦闘機62型
大和ミュージアム

名古屋空港に展示されてる32型(注 移転した)


翼端は損傷の為にレストアされてます
計器・武装類
参考にした本
第二次大戦ブックス1 零式艦上戦闘機 日本海軍の栄光
世界の傑作機No.56 零式艦上戦闘機22ー63型

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